今回は私の個人的におすすめする、読むとほっこりする小説をご紹介します。
人との暖かい交流や、いろんな悩みに苦しむ人たちの生き様など
あなたにも通ずる悩みを持つお話があるかもしれません。
ぜひ興味を持っていただけると嬉しいです。
鎌倉香房メモリーズ
こちらは「鎌倉香房メモリーズ」です。
人の心の動きを香りとして感じる力を持つ高校生の女の子、香乃。
香乃は一緒に暮らす祖母が営む香りの専門店【花月香房】で、大学生の男の子、雪弥と働いています。
そんな香房には香りにまつわるいろいろな事情を抱えたお客様がやってきます。
認知症を患う女性の消えた手紙を探したり、香乃の亡くなった祖父から祖母に贈られる想いを解き明かしたり。
人の気持ちがわかってしまう香乃と、その力を理解したうえで冷静に香乃をサポートする雪弥。
この二人が解決する香に関するミステリーはいくら読んでも飽きません。
そして話が進むにつれて香乃と雪弥にも変化があったり、なかったり。
あまり身近ではない香の世界を垣間見ることもできてとても楽しい作品です。
5巻まで刊行していて完結済みです。
ゆきうさぎのお品書き
こちらは「ゆきうさぎのお品書き」です。
主人公の玉木碧がある事情から職が細くなってしまい貧血で倒れてしまいます。
そんな時、小料理屋【ゆきうさぎ】を営む青年、雪村大樹に助けられます。
食の細くなっていた碧は大樹の出す料理を食べて食事の楽しみを思い出します。
大樹の料理に惹かれた碧はゆきうさぎでバイトをすることになりーーといったあらすじです。
この小説の見どころは文章で見ただけでもお腹が鳴りそうになるおいしそうな料理です。
各巻の表紙は今にも飛び出てきそうなおいしそうな料理で彩られています。
内容も引けを取らない面白さで、ゆきうさぎに集まる常連客たちに関わるお話や
向かいにお店を構える洋菓子店の人たちのお話。
家族や、友達、様々な形でのつながりを大切にしたいと思える作品です。
10巻まで刊行していて完結済みです。
ホテルクラシカル猫番館
こちらは「ホテルクラシカル猫番館」です。
先ほどご紹介したゆきうさぎのお品書きの作者の方が書かれた作品です。
パン作りをこよなく愛する主人公、紗良。
師匠と慕う人の店で3年間働いていましたが、師匠の体調不良をきっかけに離職せざるを得なくなります。
実はお嬢様の紗良はパン職人として働くのをあまりよく思わない親族から家に戻れと催促をされますが
どうしてもパン職人のままでいたい紗良は、親族で同じようにはみ出し者とされている叔父のツテで
とあるホテルの面接を受けることにーーというあらすじです。
ホテルのパン職人という、パン屋のパン職人とはまた違う仕事を見ることができて面白いです。
一緒に働く同僚たちも個性豊かな人たちばかり。名物猫マダムの優雅さも必見です。
ホテルにはいろんなお客様が宿泊します。
バリバリのキャリアウーマンや、女学校時代からのお友達の老婦人たち、有名な小説家。
いろんな思いを抱えてこられるお客様をおもてなしする従業員。
紗良のパンを食べた時に見せる顔はどんなものになるのか。
パンだけでなくいろんな料理の名前も出てくるのでとても楽しく読み続けられます。
7巻まで刊行していて完結済みです。
契約結婚はじめました。
こちらは「契約結婚はじめました。」です
【椿屋敷】と近所の人から呼ばれる家には、若くして隠居暮らしをしている柊一とその妻、香澄。
この二人にはある秘密がある。それは二人の結婚が利害の一致で結んだ契約結婚だという事。
町の相談役として頼られる柊一の元には色々な相談が舞い込んできてーーといったあらすじです。
学校の近くをうろつく女性が気になる小学生や、友達が自分の兄嫁を好きになってしまったと相談に来る青年。
柊一や香澄が介入する事件の裏にはどんな真実が隠されているのか。
途中で読むことをやめられないくらい続きが気になってしまう小説です。
5巻まで刊行していて完結済みです。
下鴨アンティーク
こちらは「下鴨アンティーク」です。
高校生の鹿乃は、旧華族である野々宮家の娘。両親を早くに亡くし兄の良鷹と兄の友人で下宿人の慧と暮らしている。
鹿乃は亡くなった祖母から蔵にあるいわくつきの着物管理を引き継ぐことになった。
着物に込められた想いに寄り添う、アンティークミステリーです。
蔵にある着物は普通のものではなく、急に柄が変わったり、色が変わったり不思議なことが起こります。
一つ一つの着物にある物語を主人公の鹿乃とともに読み解いていく小説です。
着物から発見するつながりや、新たに作られるつながり。
アンティーク品の雰囲気が好きなあなたにぴったりの小説です。
8巻まで刊行していて完結済みです。
さいごに
どうでしたか? 気になる小説は見つかったでしょうか?
どのお話もヒューマンドラマだけでなく恋愛要素も含まれていてときめきも補充できること間違いなしです。
少しでもお役に立てたらうれしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。